もふもふフレンド

猫飼いの為のお役立ち情報をうちの猫をもとに書いていきます

猫を看取る方法と猫が死ぬ直前の行動 

こんにちは、もさこです。

2023年2月9日に17年以上共に過ごした紅葉が天国へ旅立ちました。

 

 

17年以上生きていたので、死因は完全に老衰でした。

もみちゃんが天国へ旅立つまで一緒にいると決めたので、私は実家にしばらく滞在しました。

 

もみちゃんはいつ天国へ逝ってしまうんだろう?

死ぬ直前はどんな行動をするんだろう?

 

そんな疑問をずっと抱えながら過ごしていて、ネットでものすごく調べましたがピンとくるものがありません。

私はなんとしても17年間一緒にいた猫を看取りたかったのです。

これは完全に人間のエゴですが、一人で逝かせたくなかった。

なので紅葉と仕事以外の時間は付きっきりで一緒にいました。

その結果、紅葉を看取る事ができたので、そんな老衰で旅立った紅葉の1ヵ月の様子をお伝えしたいと思います。

今後愛猫を老衰で看取りたい人の参考になれば幸いです。

 

 

 

 

亡くなる1ヵ月前

 

・異様に痩せる

・よく吐く

・大きな声で鳴く

・呼んでも気付かない

・毛づくろいをしなくなる

・よく甘える

 

 

もみちゃんは数年前と比べて明らかにガリガリにやせ細りました。

食欲は落ちたものの、まだしっかり食べることができるのに背骨のゴツゴツが分かるくらいに痩せている。

とくに後ろ足の太ももの筋肉はごっそり落ちて、階段を登らなくなり大きな段差もジャンプしなくなりました。

ご飯を食べても吐くことが増え、体の栄養になっていないように感じます。

 

そしてたまに今まで出したことのないようなとっても大きな声で鳴くことがありました。

吐く前のようなマオオオーーーーンとあまり聞いたことのない鳴き方です。

認知症かな?」と家族で話していました。

名前を呼んでも以前は無視していても耳だけは声を掛けている方向に向いていたのに、全く反応しなくなりました。

どれだけ大きな声で呼んでも振り向きもしません。

でも、たまに反応する時もありました。

 

以前は暇さえあればやっていた毛づくろいもしなくなったので、毛はパサパサ気味です。

お腹の方の毛は束になっているし、顔の目ヤニも自分で取らなくなったので私たちがたまに濡れたティッシュで取ってあげていました。

 

そして今までコタツの中で眠っていることが多かったのに、家族が集まると「膝に乗せろ」としょっちゅう訴えてきました。

父が仕事休みの日は、ずっと膝の上で寝ていたそうです。

紅葉はあまり膝の上に乗りたがらない猫で、若い時は無理やり乗せないと寝てくれませんでした。

今思えばこの時が最後の甘えだったような気がします。

他の猫ちゃんで、もっと死ぬ直前に甘えてくるというパターンもあるようですが私の猫は1ヵ月前が一番甘えん坊でした。

 

亡くなる2週間前 

 

・病院へ通うか家出看取るか決める

・ご飯を食べなくなる→シリンジで強制給餌

・ずっと寝ている→マナーウェアを着ける

・ゴロゴロ言わなくなる

 

 

1ヵ月前はご飯を食べていたのに、急に一切食べなくなってしまいました

自分で摂取するのは水のみ

今までもそういうことは過去に1度ありました。

その時は動物病院へ連れて行きましたが、今回は「そろそろ紅葉は天国へ旅立つ準備をしている」と私たち家族は感じたので病院は連れて行きませんでした

なぜなら紅葉は大の病院嫌いで、車に乗せただけでかなりのパニックを起こしてしまうのです。

そんなストレスをやせ細った紅葉にさせるのは不安しかありませんでした。

この選択は正解だったと思います。

これは賛否両論あると思いますが、私は最後は恐怖の中ではなく安心した環境で逝って欲しいと思ってたからです。

 

なので、私たちはシリンジで液状のご飯を強制給餌させました。

幸いにも紅葉は嫌がるものの、威嚇まではしなかったので最後まであげることが出来ました。

強制給餌するのは今思えば良かったのか疑問に思います。

なぜかというと、天国へ旅立つ準備をせっかくしているのに人間がしゃしゃり出て阻止しようとしているように感じたからです。

自然の生き物は死が近づくと自然に食べなくなり、体の中を空っぽにして眠るように逝くそうです。

そうやって生き物は死んでいくのに、「他の生き物が無理やり栄養を与えるのはどうなんだろう?」と疑問もありました。

でもそれをしたからご飯を食べなくなっても2週間紅葉は生きたのだと思います。

それが良いのか悪いかは飼い主の判断になります。

「自分の信じる方法」をするという考えが一番です。

紅葉に与えていたご飯はこちら↓

 

 

動物病院でおすすめされたご飯です。

かなりシャビシャビした液状なのでシリンジで与えやすく、匂いは無臭だったので口の周りについても毛についてカピカピするなどの不快感がありませんでした。

シリンジであげる際はエサの中に固形物が入っていないものを与えた方がいいです。

シリンジで押し込むときに固形が出てこず、詰まってしまいます。

このご飯は市販では売っていないので、動物病院かネットで買うしかありません。

紅葉はどんなご飯もこの時一切食べなかったので匂いがなくても与えていました。

 

しかしご飯を食べる意欲がある猫ちゃんは、匂いがするものを与えた方が一層食べてくれるかもしれません。

薬局やホームセンターでも手に入るこちらのご飯は、匂いが付いていて良いかも↓

 

 

また紅葉はもともとトイレで排泄するのが失敗しがちな猫だったので、ご飯を一切食べなくなった時点でマナーウェアを着けることにしました。

 

 

以前も着けたことがあり、その時は履かせても嫌がって自分で脱ぎ捨てていたのですが今回は一度も自分で脱ぎませんでした。

というか脱ぐ体力もなかったのだと思います。

私の猫はご飯を食べなくなったら水を飲みに行く以外はずっと寝ていてご飯を食べなくなってから自力でトイレへ行ったのは1回だけでした。

もうずっとオムツの中で垂れ流し状態。

紅葉もこれに不快感はなかったようです。

固形物を食べないので、便は一切出ませんでした。

これは猫によって違うと思いますが、まだトイレへ行く元気がある猫ちゃんはマナーウェアを着けない方がいいと思います。

なるべく自分の力で生活させることで筋力の低下を遅れさせることができます。

また、後ろ足を動かしたときのゴワゴワが歩きずらさを促進させるので更に動かなくなってしまいます

しかし、一生懸命トイレへ行く猫を見ていて飼い主の心が痛んだり、トイレの失敗でストレスがかかるようでしたら着けるのはアリです。

マナーウェアはしっかりつければ漏れる心配がないので、残りの時間を布団の中で安心して一緒に過ごすことができます

もみちゃんは、若いころからトイレの失敗が多く寝室へ入ることを禁止されていたのでこれが嬉しかったようでオムツを着けてからは私とずっと一緒に寝ていました。

 

あともう一つ気付いたことは、いつも抱き上げるだけでゴロゴロ言ってくれていた紅葉でしたが、この2週間ゴロゴロ言ったのは1度だけでした。

この原因は分からないのですが、私は「ゴロゴロ言う元気もないのかな?」と思いました。

撫でるだけでゴロゴロ言っていたのに・・・。

でも一度だけ最後に聞けて良かったです。

 

亡くなる3日前

 

・後ろ足が固まる

・歩行が困難になる

 

 

いつも通り布団で一緒に寝ていましたが、朝起きてみると香箱座りした状態で固まっていました

 

そんな姿勢でいたら固まっちゃうよ

 

触ってみると後ろ足がカチカチになっていて、自分では伸ばそうとしません。

まるでうさぎになったように後ろ脚は常に畳んで寝ていました。

抱き上げても足が伸びません。

心配になったので抱き上げて足のマッサージをしましたが、あまり効果はないようです。

立ち上がる姿がかなり少なくなり、座っている姿は全く見なくなりました。

それでも頑張って自力で水を飲みに行き、オムツの中で排尿していたのでまだ少し安心。

 

亡くなる2日前

 

・体温が異常に下がる

・水を飲まなくなる

・目が虚ろになる

・鳴かなくなる

てんかんが起きる

 

 

冬だったこともあり、とても寒かったのですが耳と手足が異常に冷たくなっていました。

どれだけ温めても、抱きしめても全然温かくならないのです。

これには驚きました。

生き物は普通温めれば、体が熱を持ち体温が上昇するのが当たり前だと思ってましたが紅葉はヒーターの前で寝かせても、コタツの中で寝かせても全く温かくなりませんでした。

寝る時も抱きしめて温めましたが、いつ触っても冷たい手足

 

そして今まで唯一自分で飲んでいた水を飲まなくなりました

これはもういよいよ死期は近いと感じました。

ここまで来たら本当に心の準備が必要です。

人間も水がなかったら死んでしまいます。

3~4時間おきに液状のご飯と、ペット用ポカリを与えました。

与えたペット用ポカリ↓

 

 

ペットスエットはブドウ糖も入っているので、完全に水を飲まなくなったペットに与えるといいと思います。

これのおかげで水を一切飲まない状態でも2日生きることができました。

 

紅葉は寝ているようで目があいていることが多くなりました。

寝転がって、目を開けながらボーっとしているのです。

何回も死んでいるのではと思い、何度も呼吸を確かめました。

けれども呼吸して、眠っているようで目はあいているのです。

もしかしたらもう見えていないのかもしれません。

その状態が一日中続き、首が動いたりこっちを見ただけで

 

あっ!動いた!

 

と思うくらい動きません。

あまりに動かないので、体が固まってしまいそうで寝ている最中体位変換してあげていました。

でも呼吸はしっかりしています。

鳴き声もこの時は体位変換したときに小さく鳴くくらい。

以前はとっても大きな声で鳴いていたのに・・。

 

これはうちの猫の持病なので、普通の猫には現れない症状だと思いますがてんかんが起きました。

夜中一緒に眠っていると、急に呼吸が乱れ体が20秒ほど痙攣。

この時にもう逝ってしまうと思いました。

痙攣が収まるまで抱きしめて、私は泣いていました。

「もういい、もうがんばらなくてもいいよ」

余りに苦しそうなので、そう声を掛けましたが紅葉は口を泡だらけにしながらもまだ頑張ってくれました。

 

亡くなる1日前

 

・もっと冷たくなる

・寒い場所へ行きたがる

・深い高級と浅い呼吸をし始める

・長く伸びて寝る

 



出かけていて帰ってくると、いつも寝ていた場所ではなく寒い廊下にうずくまり鳴いていました。

驚いて抱き上げると、体が氷のように冷たくカチカチになっています。

いつもどおりシリンジでご飯や水をあげようとしても、口を開けません。

無理矢理口を開けようと思い、口を触ると口の中までとっても冷たくなっていました。

口の中が冷たいって初めてだったのでとても驚きました。

そして今まで口の中に入れると飲み込んでくれたご飯も、口の端から垂れ流し飲み込んでくれません。

これはヤバいと思い、実家に帰っている母にテレビ電話。

母の声を聞くとちゃんとスマホを見て母の顔を見ているようです。

母は「私のことは待っていなくていいから、自分が逝きたい時に逝きな」ともみちゃんに声を掛けました。

 

その日の夜もいつもどおり私の布団で寝かせようと、入れたのですが落ち着きがありません。

いつもは眠るのに必死に前足を掻いてどこかへ移動しようとするのです。

 

「水を飲みに行きたいのかな?」

 

と思い抱き上げて水飲み場へ移動しましたが、水を飲むことはしません。

顔に水がついても嫌がる様子もなく、飲むこともない。

しばらく抱いていましたがやはり前足を掻いてどこかへ行きたいようです。

ここ最近あれだけ動かなかったのにこんなにどこかへ行きたい意志を見せるなんで、今思えばやっぱり死の直前の行動だったのだと思います。

「猫は死ぬ前飼い主から姿を消す」と言いますよね。

それは飼い主に死ぬ姿を見せたくないという意志ではなく、安心した冷たい場所で逝く準備をするのだと事前情報で知っていました。

布団をかぶせるとモゾモゾ動くので、布団をはぎ取ると静かになりました。

その時は夜中の1時だったこともあり、もみちゃんが静かになったくらいから私も寝てしまいました。

眠っている間もゴソゴソ前足を掻いて這って移動しようとしている音がしましたが、もみちゃんの好きなようにさせました。

最後の力を振り絞って移動しようとしてるのです。

止めませんでした。

また呼吸が深くなったり浅くなったり、珍しく口呼吸をしているのを感じました。

思ったより激しい呼吸ではなく、深く口呼吸している感じ。

 

気付くと紅葉は私の頭の上の布団と壁の間に挟まって手足を伸ばして、寝ていました。

体が固まってウサギのようだったのに真夏に寝ている猫のように、とても長くなって寝ていたのです。

寝ているようなのに、目は半開き

驚いて抱き上げて心臓に耳を当てるとゆっくり鼓動が聞こえました。

 

よかった、まだ生きてる

 

でも顔を撫でても、体を触っても反応はありません。

体はとっても冷たかったので、抱きしめて温めました。

それから心臓の鼓動を何度か確かめて、最後お腹に耳を当てた時は聞こえなくなっていました。

 

もう逝くのか・・・

 

長くなって寝ていたので、体を畳んでやりました。

あいている目を閉じさせて、猫ベットに入れてやりました。

 

最後に

 

紅葉の最後はこんな感じでした。

絶対に看取ると決めてたので、「いつ逝くのか」とハラハラしましたが最後無事に立ち会うことが出来ました。

紅葉がうちに来て15年経ったときにこんな約束をしていました。

 

もみちゃん、急に天国へ逝くのはやめてね。ちゃんと死ぬときは私に教えるんだよ!!

 

冗談交じりに言った言葉でしたが、紅葉はその約束を守ってくれました。

老衰として、ゆっくり旅立つ準備をしてくれたのです。

紅葉は持病でてんかんを持っていたので、いつ発作が原因で天国へ逝ってしまうかとても心配していました。

けれど最後は発作ではなく、眠るように旅立ってくれたので良かったです。

猫ちゃんを看取りたいと思う人の参考になれば幸いです。

 

 

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