【体験談】猫の手足の骨折、治療法と治療費は？
こんにちはモサコです。
この記事では拾ってきた野良猫ノワールが骨折していた時の話を書いています。
- 骨折した猫の歩き方
- 骨折した猫の病院でとられた処置
- ギブスで固定をする治療方法
- 実際の完治までの期間
- 実際かかった費用
- ギブスの固定で治らなかったらどうなる？
- 猫が骨折しているかもしれないと思ったら
- まとめ
骨折した猫の歩き方
旦那のランニング中にニャーニャーなきながらついてきたガリガリの成猫ノワ。
きっとお腹が空いていたんでしょうね。
旦那がご飯をくれると思ったのでしょうか、人懐っこく甘えながらついてきました。
旦那の連絡を受け私が駆けつけて見てみると、この子元気だけど後ろの片足を浮かせてる、、？しかも関節のところがぽっこりしている。
気になることではありましたが少し浮かせながらも元気に歩いていたのでなんかおかしいなぁ、程度にしか思っていませんでした。
人懐っこく大人しそうだったのでわりと簡単に捕獲して（普通に抱き上げた）車に乗せました。
うちに帰ると車で運んだのが怖かったのかベッドの下に潜り込んでしまいました。
買ってきたキャットフードをちらつかせるとすごい勢いで出てきました。
やはりお腹が空いていたのですね。
ご飯を食べたら安心したのか速攻ソファの上でゴロゴロいいながらぐっすり寝ていました。
今思えば初めての家にきて速攻で食べて寝るという行動も弱っていたからかもしれません。
普通なら警戒とかすると思うのですが・・にしてもこの寝方かなり人慣れしている・・。
骨折した猫の病院でとられた処置
次の日病院へ連れて行くことに。
私はノミの除去（いる気配はなかったげど念のため）と、血液検査、レントゲンを撮って欲しいとお願いしました。
ノミは薬を首元に塗って、血液検査は異常なし。そしてレントゲンを撮って写真を見た先生は、
「骨折した足のまましばらく生活して骨がグジャグジャにくっついてしまっていますね。抗生剤とギブスの固定で様子を見ましょう」
と言われました。やはり骨折していたのですね・・。
骨折した骨の周りがグジャグジャにくっついてしまった為その部分だけレントゲン写真が白くぼやけていました。
ギブスを巻くときは幸い大人しくしてくれたので、なんとかスムーズに巻けました。
警戒心が強い猫さんですと暴れてしまい処置ができないこともあるそうです。
もらった抗生剤は骨を再生するのを手伝ってくれるお薬で二ヵ月飲み続けます。
ギブスで固定をする治療方法
ギブス固定で一番大切にするべきなのは絶対安静です。
猫ってどうしても動き回ってしまう生き物ですが完治を早めるには「絶対安静」これが一番です。
これが早期完治のコツになります。
また、上下運動はさせないようにしましょう。上り下りにするのに手足にかなりの負担がかかってしまいます。
絶対安静の方法
猫を動かないようにしてもらうにはどうしたらいいでしょう。
方法はいくつかあります。
１小さい部屋に閉じ込める。
２大きなゲージに入れて歩き回らないようにする
３小さなゲージに入れる
４ハーネスをつけて部屋の行動範囲を狭める
病院の先生におすすめされたのはと１小さい部屋に閉じ込めると２大きなゲージに入れて歩き回らないようにするです。
しかしうちには大きなゲージを置くところがありませんし大きなゲージは１万くらいしますね、結構高いです。
なのでうちはかわいそうですが寝室に閉じ込めることにしました。
しかしノワさん分離不安症の兆候もあって一つの部屋に閉じ込めるだけでニャアニャア騒ぎわくり！結果余計にウロウロしてしまいました。
これなら閉じ込めないほうがまだ大人しいのでは？と思ったくらいです。
その結果2日でこんなことに。
なんとうっ血してしまい肉球が肥大化。でっかい肉球かわいい~！！
じゃなくて大変！このままじゃ肉球が腐ってしまう！？
ということでもう一度急いで病院へ。
ってかちょっときつくギブス巻きすぎなのでは先生？と思いました。
「動きすぎてギブスが下にずれてうっ血してますね」
寝室に閉じ込めたとはいえ動き回ってしまったためギブスが下の方にずれてしまってうっ血してしまいました。
ごめん、ノワ！また動き回ってうっ血したら大変なのでほかの方法を試しました。
３の小さなゲージですと金額は２の大きなゲージより安いですが小さすぎるとごはんやお水、特にトイレなど誰かが常について猫を出したり入れなくてはいけませんね。
私たちが選んで実践してよかったのは４ハーネスをつけるです。
これなら小さい範囲を自由に動き回り食事もトイレも自由にできますね。
注意する点は、ハーネスは首が締まらないものを使うこと。
猫がお留守番中にどこかへ飛び乗って首が締まっては大変です。
ハーネスも「猫は液体」と言うくらいですから脱げないようにキツめに着せてあげてください。
また、行動できる範囲には飛び乗ったりできる家具やキャットタワーは置かないでください。
そこで飛び乗ったりしては絶対安静ができません。
長さも長すぎず短すぎず調整して、行動できる範囲にトイレとご飯を設置してあげてください。
爪とぎも置いてあげるとストレス発散になります。
ノワはストレスが溜まっていたのかしょっちゅうバリバリやってました。
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お散歩もできますよ。
リードは別売りになってます。
サイズをよく見てご購入ください。
ギブスを嫌がって中の綿をブチブチくいちぎっていたので病院で貸してもらったエリザベスカラーをつけました。
毛づくろいもできずごはんも食べにくそうだけど数ヶ月我慢です・・。
実際の完治までの期間
これらの生活を続けてノワは3ヵ月でギブスが取れました！レントゲン写真も白くぼやけていた骨がはっきり映っていました。
ギブスが取れたときはほんとに嬉しかったです。
「ノワよ、拾ってきてすぐ拘束したにも関らず大人しくしてくれてありがとう！」という気持ちでした。
骨が折れて足がプラプラしている状態でしたらもっと期間はかかるかもしれません。
ちなみに3ヵ月毛づくろいできなかったので雑巾のような臭いがしました。
あまりの臭さに夫婦そろって何回も臭いをかいでびっくりしていました。（やめて）
猫の毛づくろいは本当に偉大です。
毛づくろいができなかったから臭いという事実に気が付いたのが完治してからだったので後から蒸しタオルやペット用タオルで拭いてあげればよかったと思いました。
しかしギブスが取れたからって油断はできません。
しばらくは高いところへの上り下りや、おもちゃで激しく遊ぶなどの行為は控えてくださいと言われました。
床に足をつけて歩いている姿を見て「最初足を浮かせてたのはやっぱり痛かったんだ・・ごめんねノワ」と思いました。
しかし、しっかり歩けるようになったとはいえ見た目も少し関節がぽっこりしてますし、骨折していない足と比べるとやや骨折した足の方が短くなってしまいました。
足を同じ長さにするには更に大学病院で整形手術をする必要があるとのことでした。
その場合費用がさらに増加するのと、体の負担がかかるようでしたのでやめました。
実際かかった費用
かかった費用は合計で６万くらいでした。
診察料、レントゲン撮影の費用、抗生物質、ギブスの処置費が入っています。
レントゲンも経過を見るために何回も撮影しましたがかなり安く済んだ方だと思います。
これもノワの足の状態が「くっつきかけていた」というものが大きいので費用もそれほどかからなかったのと、ギブスのみで完治したからだと思います。
また、かなり気性の粗めな猫さんや、やんちゃな猫さんはこの方法は難しいかもしれません。
どれだけ安静にするかが大事なのでノワが大人しくしていたことに感謝です。
ギブスの固定で治らなかったらどうなる？
ギブスの固定で絶対安静が難しい猫さんは手術という方法になってしまいます。
手術で骨折した足に金具を入れる方法と最悪切断になってしまいます。
手術となると全身麻酔が必須になるので猫さんの体にもかなりの負担がかかってしまいます。
費用もおよそ20万～30万ほどかかってしまうようです。
その場合はペット保険加入を検討した方がいいかもしれません。
切断という方法が先生の口から出たときは内心かなり焦りました。
ノワの骨折した理由
これはお医者さんにも分かりませんでした。
骨折してグジャグジャの状態で放置されていたので骨折したのはかなり前かも。
もしかしたら子猫のときかもしれません・・だとしたら長いこと痛かっただろうに
足以外の損傷は見られなかったので、車で轢かれた可能性はないと思います。
車で轢かれたらその他の体の損傷がある可能性が高いので。
もしかしたら、何か高いところへ上って飛び降りたのかもしれません。
また、狭いところでパニックになって暴れてしまった拍子に折ってしまったのかもしれませんね。
飼い猫の屋内でよくある骨折の事例としてベランダからの落下、扉に足を挟むなどが多いようです。
野外だと交通事故。
こんな事故が起こらないようにどうかみなさんはお気をつけてください。
猫が骨折しているかもしれないと思ったら
速攻で病院へ連れて行ってあげてください。
猫の骨の再生は犬と比べて治癒しやすいようですが自然治癒させるのはやめておいた方がいいです。
ノワのように変なくっつき方をしてしまう可能性があります。
また、猫は骨折したら骨をくっつけようとする組織が２週間働くので2週間以内に病院で固定すればうまいことくっついてくれるかもしれません。
まとめ
早く治す方法は絶対安静。
かかった期間は完全完治まで合計４ヶ月。
費用はギブスの治療方法で6万ほど。
手術となると２０万～３０万。
おうちに迎え入れてすぐに拘束生活させるのは非常にかわいそうでしたが、野良猫の世界で骨折した状態では生きていけなかったと思います。
あまりに人慣れしていたので人からご飯をもらっていたかもしれませんが、外で暮らすより絶対によかったでしょう。
